出産前にやっておけばよかった‥先輩パパが「やり残したこと」5選

育児パパのリアル

たった数カ月後、あなたの自由時間は“30分未満”になるかもしれません。
これは厚生労働省の調査で明らかになった、第1子出産後パパの現実です。

この記事で解決できる悩み
  • パパになる人が出産前に“本当にやっておくべきこと”が分かる
  • 妻との関係を深める行動のポイントが分かる
  • 産後も前向きに過ごせる時間の使い方が身につく
とる太
とる太

僕は2児の父で、1人目のときは出産前の時間の価値を深く理解していませんでした。
「まだ時間ある」「産後もなんとかなる」と思っていた結果、やり残したことが山ほど…。
ですが2人目のときは事前準備を徹底し、夫婦関係も自分時間も大きく変えることができました。

数カ月後のあなたが、「あのときやっておいてよかった」と笑顔で言えるように。
今この瞬間から、未来の準備を始めましょう。

「やっておけば…」と後悔しないために、パパが知っておくべきこと

前提:赤ちゃんの健康と安全が第一

出産前にやるべきことを考えるとき、まず忘れてはいけないのは「赤ちゃんの健康と安全が最優先」ということです。
どんなにやりたいことや計画があっても、ママと赤ちゃんの体調が第一。これは揺るがない前提です。

たとえば、妊娠後期になると、ママは体の負担が大きくなり、思うように動けない日も増えます。予定していた旅行や外出も、体調次第では中止や延期になることもあります。
このとき大切なのは、「無理に予定を消化する」のではなく、「そのときの体調や状況に合わせて柔軟に変える」姿勢です。

出産準備は、「赤ちゃんの安全を守る行動」+「パパや家族の生活の質を上げる行動」の二段構えで考えると、バランスが取りやすくなります。

  • 第一優先:ママと赤ちゃんの健康・安全(通院サポート、家事負担の軽減、精神的サポート)
  • 第二優先:出産後に後悔しないための準備(夫婦の時間、自分時間、趣味、キャリア準備)

この順番を意識しておけば、「赤ちゃんのために準備すること」と「家族全体のために準備すること」を混同せずにすみます。

つまり、やりたいことリストを作る前に、まずはこの優先順位を心に刻むこと。
それが、出産前の時間を後悔なく過ごすための最初の一歩です。

「やることリスト」より「やり残しリスト」が重要な理由

出産準備と聞くと「必要なものを揃える」「手続きを済ませる」といった“やることリスト”を思い浮かべる人が多いでしょう。
ですが、実際に出産後に後悔するのは「やらなかったこと」「やれなかったこと」の方が多いのです。

たとえば、「もう夫婦2人きりで旅行できないのか…」と思ったときに、「あのときもっと時間を作っておけばよかった」と後悔します。これは育児が始まってからでは気づきにくいポイントです。

つまり、“やり残しリスト”は未来の自分の後悔を防ぐための「時間の使い方ガイド」でもあります。限られた自由な時間を、自分の気持ちのままに使うことが大切なのです。

出産後の生活がどう変わるのか?パパの自由時間はこうなる

赤ちゃんが生まれると、生活の中心は子どもになります。平日の夜も、休日も、「子ども中心」に時間が組み立てられます。

厚生労働省の調査によると、第1子誕生後の夫婦の自由時間は1日平均30分未満になるとも言われています(※)。

パパ個人の時間は物理的にも精神的にも減ります。だからこそ、出産前の“今”の時間をどう使うかが大事になってくるのです。

(※出典:厚生労働省「第6回21世紀成年者縦断調査」)

自由が効く“いま”の時間の価値を知っておく

「いつでもできる」と思っていることは、意外と「今しかできない」ことかもしれません。

たとえば、深夜にドラマを一気見したり、友人とふらっと飲みに行ったり、休日に気兼ねなくフットサルに行けたり。これらは赤ちゃんが生まれると制約が増える行動の代表です。

時間の価値は、「希少性」で決まります。自由な時間がたくさんある“いま”こそ、やりたいことを後回しにせず、少し贅沢に時間を使ってもいいのです。

先輩パパが後悔した「やり残したこと」5選

この時間の価値を理解してもらったところで、先輩パパが「やり残したこと」を5つあげます。

先輩パパが後悔した「やり残したこと」5選
  • 夫婦の時間をもっと楽しめばよかった
  • もっと妻に感謝を伝えればよかった
  • ひとりの趣味や気晴らしの時間を確保しておけばよかった
  • 仕事や自己研鑽に打ち込んでおけばよかった
  • もっと自由にお金をかければよかった

夫婦の時間をもっと楽しめばよかった

夫婦だけで過ごす時間は、子どもが生まれると一気に減ります。だからこそ出産前に意識的に楽しんでおくことが大切です。

国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、第1子出産後の夫婦の外食頻度は約4分の1に減少し、旅行や映画などの「夫婦だけの外出」も大きく減っています。理由は、育児で時間・体力・お金の自由度が下がるためです。

だからこそ、出産前は「特別なイベント」もそうですし、日常の中での夫婦時間を増やす工夫をしましょう

出産前に夫婦でやっておくべきことの例

■特別な時間

  • 長期間の国内旅行や海外旅行
  • 子連れでは入れないコース料理などのレストラン
  • コンサートやスポーツ観戦、映画鑑賞など

■日常の時間

  • 散歩する時間
  • スーパーでの買い物
  • 料理

もっと妻に感謝を伝えればよかった

妻への感謝は、出産前から積極的に伝えることで夫婦関係を安定させ、産後の協力体制を強めます。

厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」によると、産後の夫婦関係悪化の理由の上位に「感謝やねぎらいの言葉がない」が挙げられています。妊娠・出産は体力的にも精神的にも大きな負担がかかり、特に妊娠後期〜産後はホルモン変化によって情緒が不安定になりやすい時期です。このとき、感謝の言葉は相手の安心感と信頼感を回復させる効果があります。

出産前から習慣にできる工夫の例
  • 家事やちょっとした手伝いの後に必ず「ありがとう」と口に出す
  • 妻がしてくれたことを具体的に褒める(例:「買い物助かったよ」)
  • ここぞというところで「感謝の手紙」を書く

こうした積み重ねが、産後の育児ストレスを和らげ、「この人となら頑張れる」という安心感につながります。

ひとりの趣味や気晴らしの時間を確保しておけばよかった

出産前に、ひとりで過ごす趣味や気晴らしの時間をしっかり確保しておくことは、産後の心の安定に役立ちます。

なぜなら、子どもが生まれると生活の中心が育児になり、自分だけの時間は極端に減るからです。厚生労働省の調査でも、子どもが0〜2歳の父親は「自分のための学習・趣味」に使う時間が1日平均30分未満に減るというデータがあります。自分の楽しみやリラックス方法が確立していないと、育児や家事のストレスが溜まりやすく、結果的に夫婦関係にも悪影響を与えることがあります。

出産前できる工夫の例
  • 休日に趣味を存分に楽しむ日をあえて作る
  • 産後も短時間でできる趣味を見つけておく(読書、写真、散歩など)
  • 気分転換の方法をリスト化しておく

リフレッシュなしで長期的に育児を続けるのは難しいのです。こうした準備をしておけば、産後に短い時間しか取れなくても、自分の心を満たす方法がすぐに使え、ストレスの溜まりにくい生活を送れます。

仕事や自己研鑽に打ち込んでおけばよかった

出産前は、仕事や自己研鑽(スキルアップや資格取得など)に集中できる貴重な時期です。

子どもが生まれると生活リズムが一変し、長時間の集中やまとまった勉強時間を取るのが大変です。
仮に細切れ時間を確保できても、育児で削られる体力の面でも難しいものがあります。
出産前に仕事や学びを追い込むことで、産後も安定して成果を得られる土台ができます。

出産前できる工夫の例
  • 昇進試験合格に向け、勉強や準備を進める
  • 長期的に役立つ資格やスキルを取得しておく
  • 仕事で成果を出して信頼を積み上げておく

こうした取り組みを出産前に進めておくことで、産後は家族の時間を優先しながらも、自分のキャリアや学びを安心して続けられる環境を作ることができます。

もっと自由にお金を使っておけばよかった

出産前は、ある程度自由にお金を使える最後の時期です。

子どもが生まれると生活費の内訳が大きく変わり、教育費や生活必需品の割合が増えるからです。
総務省の家計調査でも、子どもが0〜2歳の世帯は「教育・育児関連費」「食費」「日用品」が全体の支出の半分近くを占め、娯楽・交際費は大きく減少しています。
つまり、趣味や旅行、外食などに使える“余裕資金”は一気に減ってしまうのです。

お金の使い方の例
  • 夫婦で海外旅行や高級レストランに行く
  • 健康に投資しておく(レーシックや脱毛など)
  • スキルアップに必要なセミナーや教材にお金を使う

こうした「今しかできないお金の使い方」は、将来の後悔を減らし、家族の思い出づくりにもつながります。

後悔しないための“コツ” 3STEP

STEP1:やりたいことリストを作る

やりたいことリストを作ることは、出産前の時間を有効に使う第一歩です。

頭の中だけで「そのうちやろう」と思っていても、日々の忙しさで忘れがち。
心理学的にも、人は目に見える形で書き出した方が行動に移しやすくなるといわれています(ツァイガルニク効果)。
特に出産前は、「やらなくてはいけない」準備や仕事などであっという間に時間が過ぎるため、「やりたかったのにできなかった」が起こりやすい時期です。

おすすめは、以下のようにカテゴリーごとに書くことです。

  • 夫婦でやりたいこと:旅行、デート、コンサート、記念写真
  • 仕事:〇〇プロジェクトで○○まで達成、資格勉強
  • 趣味:ドラマ一気見、フットサルに行く
  • 健康:レーシック、脱毛、パーソナルジム

リスト化することで、出産前の限られた時間でやりたいことを可視化できます。自分の優先順位に沿って使えるようになり、後悔を最小限にできます。

STEP2:優先順位をつける

やりたいことには優先順位をつけることが大切です。

時間とエネルギーは限られており、全部を同時にこなそうとすると中途半端になったり、結局どれもできずに終わってしまいます。

たとえるなら、試験勉強で全部の教科を同じ時間配分でやろうとすると、どれも中途半端になるのと同じです。「今回は数学を優先して伸ばそう」と決める方が成果が出やすいのです。

優先順位付けの基準を作って、ロジカルに進めるのもいいですが、「本当に自分がしたいものは何?」と問いかけるだけの方が後々の納得感が出るでしょう

実践しやすい方法は、やりたいことリストに以下の印をつけることです。

  • ◎(絶対にやりたい):海外旅行、高級レストラン
  • ○(できればやりたい):スポーツ観戦、フットサル
  • △(余裕があればやりたい、産まれてからもできるかも):漫画読破、脱毛

こうして優先順位を明確にすれば、限られた出産前の時間を効率よく使えるようになりますよ!

STEP3:手帳に予定を入れまくる

優先順位が決まったら迷わず手帳やカレンダーに予定として入れてしまいましょう。

人は「時間があればやろう」と思っているだけでは、実行率がとても低くなるからです。心理学の「実行意図理論」によれば、「日時と場所」を具体的に設定すると行動の実行率は約2倍に上がるとされています。特に出産前はやることが多く、「そのうちやろう」が「気づけば産後…」に変わりやすい時期です。

僕もダイエットで「2キロ痩せたい!」と思っているだけでは進みませんでした。「明日の18時からジムで31時間筋トレ」と予定に書くと実行しやすくなるのと同じです。

つまり。手帳やスマホのカレンダーを使って、やりたいことを“予約”してしまうのです。まず書くのは「やりたいことリストを作る」予定です。いますぐ手帳に入れましょう!

産後の生活に向けてパパが気をつけたいポイント

常に妻に配慮する努力をする

出産前の時期は、男女で感じ方や置かれている状況が大きく異なることを理解することが大切です。妻は体調の変化や不安感、出産へのプレッシャーを日々感じています。一方、パパは身体的な変化がないため、つい自分のペースで予定を立てがちです。

このギャップを理解せずに、自分の予定ばかりを優先すると、「あんただけいいわね」という不満につながります(とる太自身の経験談)。

だからこそ、自分の予定を入れるときは、「この時間、大丈夫?」と必ず相談し、相手にも休める時間や楽しめる時間を用意することが大切です。この姿勢ひとつで、出産前の時期は夫婦関係を深めるチャンスにもなりますし、逆に不満が積もるピンチにもなります。

実は出産後もできることを理解しておく

出産後も、実はできることあります。すべての趣味や活動が制限されるわけではありません。

例えば、新生児は1日の半分以上(14〜17時間)を睡眠に充てるとされており、この時間を上手に使えば趣味や休息は可能です。また、家事・育児を夫婦で分担することで、パパにもまとまった時間が確保できます。

まとまった時間を取ることが難しくても、子どもが寝ている朝時間や通勤時間など「場所や時間を変えればできること」はたくさんあります。

とる太が実践した例
  • 朝5時に起きて散歩や練習メニューを考える(息子が起きる6時半までの90分の自分時間)
  • Youtubeやドラマを倍速で見る
  • 通勤時間でAudibleなど耳活

出産後も「やり方を工夫すればできること」は多いと理解しておくことで、必要以上に「今のうちに全部やらなきゃ」と焦らなくなりますし、産後の生活も前向きにとらえられるようになります。

「がんばりすぎない・完璧を目指さない」心構えを持つ

育児では「がんばりすぎない・完璧を目指さない」心構えを持つことが大切です。出産前のこのタイミングでこの考え方をインストールしましょう。

理由は、育児や家事は毎日続く超長期戦だからです。厚生労働省の調査でも、産後うつは10人に1人の母親に見られるとされ、原因の一つに「完璧にやらなければ」という心理的プレッシャーがあります。パパも同じで、理想を追いすぎると疲れやストレスがたまり、結果的に家族全員に悪影響を与えます。

マラソンを全力ダッシュで走る人はいませんよね。最初は勢いがあっても、途中で息切れしてゴールできなくなります。育児も同じで、力を抜くポイントや人に頼る場面をつくることで、長く良いパフォーマンスを保てます。

つまり、「100点満点」を目指すのではなく、「70点で合格」と考えることが、家族の笑顔と自分の健康を守るコツです。これを出産前から理解しておきましょう


よくある質問 Q&A

Q
出産前に「やり残しリスト」を作るベストタイミングはいつ?
A

妊娠が安定期(16〜27週)に入ったら作るのがおすすめです。
この時期はつわりが落ち着き、妻と一緒に外出やイベントを楽しみやすくなります。
ギリギリまで待つと体調や準備で予定が埋まり、やり残しが増えやすいので、早めに作って優先順位を決めましょう。

Q
出産前にお金を自由に使うとき、後悔しないためのコツは?
A

家電や服も良いですが、旅行・体験・スキルアップなど、時間が経っても価値が残る使い方の方が満足度が高いです。

また子どもが産まれるとモノは自然と増えるので、モノは減らしていく方向をおすすめします

Q
「やりたいこと」が多すぎて選べないときの対処法は?
A

「期限」を基準に選びます。
産後しばらくできないこと(海外旅行、長時間の外出など)を先に、産後でもできること(短い映画、近所のカフェなど)は後に回すと整理しやすいです。

まとめ

出産前の限られた時間は、想像以上に価値があります。

その中で、後悔を減らすために大切なのは「やることリスト」よりも「やり残しリスト
今しかできないことを見つけ、優先順位をつけ、実際に予定へ組み込むことです。

赤ちゃんが生まれると生活の中心は一変し、夫婦の時間も、自分だけの時間も減っていきます。

  • 夫婦の時間を意識的に楽しむ
  • 感謝を伝える
  • 趣味や自己研鑽に打ち込む
  • 自由にお金を使う

これらの時間は後で取り戻すのが難しいからこそ、意識的に作ることが大切です。

同時に、産後も工夫次第でできることはありますし、完璧を目指さない心構えが長く続く育児には欠かせません。

あなたが今日この瞬間に選んだ行動は、未来の自分と家族の笑顔につながります。

後悔しないよう、「やっておけばよかった」を「やってよかった」に変える一歩を、今踏み出しましょう。

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