「試合前日に何を考えればいいのかわからない…」
「当日、あたふたしてしまう…」
これは初心者コーチあるある。僕も19歳でコーチを始めたばかりの頃は、試合前日から当日までの準備に何をすれば良いか分からず、現場でバタバタしていました。
昨日紹介した 5分でできる会議効率化テク のように、会議の準備は5分で終えられるよう努めますが、試合の準備はそんなに甘くありません(笑)。
今回は、10年以上続けている僕の「試合前日のサッカーノートの書き方」を紹介します。
サッカーノートに書くべき7つの項目
① 試合の基本情報
- 日付、大会名、会場、対戦相手など。
- ぱっと見どの試合か思い出せるように、ノートの一番上に大きく見やすく書きます。
② 目標
ただ「絶対勝つ!」ではなく、試合の位置づけを明確にした一言を書くのがコツ。
例:
- 「練習してきたビルドアップにチャレンジして勝ち点3!」
- 「新戦力を積極テスト!来月からのトーナメントに向けた新たな発見に期待!」
日本代表の試合でも「海外組を呼んでガチで勝ちに行くのか」「3バックシステムのテストなのか」位置付けが統一されてないと感じることはないでしょうか。
それを避けるためにもこの一言でまとめておきたい意図です。
③ テーマ
学年やレベルによって調整しますが、僕は「攻撃」「守備」でそれぞれテーマを設定します。
- 小学生低学年:攻撃、守備合計でテーマは1つだけ(例:GKから相手陣まで2vs1を活用しながら前進する)。
- 中学生や高校生:攻撃3つ、守備3つ、などより具体的な戦術テーマ。
この欄があると、当日の声掛けがぶれません。
MTGでは戦術ボードの裏面を使ってキーワードを可視化することも多いです。
④ スケジュール
コーチになりたての頃、ここを疎かにして時間がバタバタしたことが何度も…。
- 集合時刻からキックオフ時刻までの流れを細かく記入。
- ウォーミングアップの内容も記載
例:
8:30集合 8:45MTG① 9:00ストレッチ 9:10アジリティ 9:15 3vs1ロンド 9:20 6vs3ロンド 9:30シュート練習 9:45MTG② 9:50メンバーチェック 10:00キックオフ
⑤ メンバー
試合によってはギリギリまでここが決まらないことも。
- スタメン(フォーメーション付き)+ベンチメンバー。
- 2試合目以降があるなら、その予定も明記。
- 対戦相手のフォーメーションや背番号を事前にスカウティングできるなら、メモしておくと当日判断が速くなります。
この①〜⑤まで前日に記入する欄で、以下⑥⑦は欄だけ設けています。
⑥ 試合リアルタイムのメモ欄
森保さんもたくさんメモしている印象がありますね。
試合中に気づいたことを主に箇条書きで書き留めます。
- 対戦相手の特徴、個人選手の調子。
- ハーフタイムに伝えるべき修正点。
- 試合終了直後に褒めるポイントもここから抽出。
⑦ 試合評価欄
試合後の振り返り用。フリー記入欄にはせず、僕は以下のような項目に分けています。
<攻撃>
- 自陣
- 敵陣
- 得点
<守備>
- 敵陣
- 自陣
- 失点
この枠組みがあるだけで、振り返りが一気にやりやすくなります。
まとめ
試合前日にノートを整理しておくと、
「当日どう動くか」→「試合後どう振り返るか」がスムーズになります。
- 基本情報 → 目標 → テーマ → スケジュール → メンバー → 試合メモ → 試合評価
この7項目だけで、試合運営の安定感は段違いです。
サッカーコーチを始めたことで得た「準備力」については サッカーのコーチを始めたことで得られた5つの財産【19歳からの経験談】 でも触れていますが、試合前日は特にその力が試される場面。
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