議事録を書くのは、なんとなく面倒で後回しにされがちな仕事のひとつです。 しかしその一方で、「議事録が上手な人」は周囲からの信頼を得やすく、実は“できる人”に見られるポイントでもあります。 この記事では、すぐに使えるシンプルな議事録フォーマットを紹介し、毎回の会議を評価を上げるチャンスに変える方法を伝授します! 会議の質を上げ、行動を明確にし、自分自身の評価にもつながる議事録作成術を、これを機にぜひ身につけてください。
この記事はこんな人におすすめです
- 会議が終わったあと「何が決まったんだっけ?」と毎回モヤモヤしてしまう
- 議事録を書くことになったけど、何をどう書けばいいのかよく分からない
- 上司やチームから「ちゃんとしてる人」と思われたい
- 議事録作成に毎回時間がかかっていて、効率化したいと感じている
- 汎用的に使えるフォーマットを準備して、迷わず書ける状態にしておきたい
やりがちなミスを知っておこう
「全部書く」が正解じゃない
議事録に発言をそのまま書き写すのは、読み手にとって不親切です。 なぜなら、発言の全文は情報量が多すぎて、肝心なポイントが埋もれてしまうからです。 「何が決まったか」「何をするのか」を明確にすることが、読みやすい議事録の第一歩です。
「誰が何をやるか」が抜けている
決まったこととタスク(誰が何をするか)が抜けていると、議事録としての機能を果たしません。 行動計画が記されていない議事録では、会議後の業務が進まず、再確認や手戻りの原因になります。
「いつ送るか」が信頼を左右する
議事録は内容だけでなく、“いつ届けるか”が評価に大きく影響します。 中身がどれだけ優れていても、共有が遅ければ会議の熱が冷めてしまい、活用されないこともあります。
会議の目的と議事録の役割を理解しよう
※会議前の準備については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
会議の目的は「決めること」と「共有すること」
会議の本来の目的は、参加者全員が「次のアクションを理解すること」にあります。 立場や役割の異なるメンバーが集まり、課題を明確にし、合意を得る場です。
議事録の役割は「意思決定の可視化」と「アクションの明確化」
その上で議事録の役割は、①会議での「決定事項」「確認事項」を記録し、関係者に確認及び決定するためのもの②会議での「決定事項」を記録し、後日のためのエビデンスに残すためのものです。「何が決まり(あるいは決まっておらず)」 「誰が・何を・いつまでにやるのか」を明文化することで、会議後の業務がスムーズに進みます。
すぐ使える!シンプルで万能な議事録フォーマット
まず押さえるべき7項目はこれ
以下の7項目を押さえるだけで、伝わる議事録になります。
- 日時
- 出席者
- 議題
- 決まったこと
- 確認が必要なこと(未決)
- タスク(担当者と期限)
- 発言要旨(簡潔に)
会議の種類に関係なく使える万能構成
このフォーマットは、社内会議、クライアント打ち合わせ、プロジェクトミーティングなど、あらゆる場面に対応できます。 「決定事項」と「タスク」に重点を置く構成にすることで、どんな会議でも有効に機能します。
テンプレートで迷わず書ける環境を整えよう
あらかじめGoogleドキュメントやWordでテンプレートを用意しておけば、毎回ゼロから考える必要がありません。作成スピードと質の両立ができ、会議中のリアルタイム記録にも対応しやすくなります。
辞書登録をするという手もあります。
議事録で「できるやつ」と思われる3つのポイント
会議中にスクリーン投影して書く
議事録を会議中に画面共有しながら書くと、参加者全員の認識が揃い、議論のズレを防げます。 リアルタイムで内容を確認できるため、会議終了時点で“共有済み”の議事録が完成している状態になります。
「30分以内に送る」だけで信頼される
会議後30分以内に議事録を送ると、「仕事が早い」「頼れる」という印象を与えることができます。 記憶が新しいうちに整理し、早めに共有することで内容の正確性も高まり、評価されやすくなります。
曖昧な言葉を避けて、結論を先に書く
「〜のようです」「〜という印象」などの曖昧な表現は避けましょう。 「〜することに決定」「〜は未定。次回再検討」など、事実と結論を明確に伝える記述が信頼されます。
このフォーマットを続けることで得られる3つの成果
時間が浮いて、迷いも減る
記載項目が明確なため、何を書くかに悩まず短時間で議事録が仕上がります。 議事録提出のスピードも上がり、会議後の仕事がスムーズになります。
文書作成スキルが自然と磨かれる
議事録を繰り返し書くことで、伝わる文章や構成を意識するようになり、文書作成スキルの基礎が身につきます。 報告書や提案資料など、他のビジネス文書にも応用できます。
「あの人に任せれば安心」と思われる
議事録の質とスピードが安定すると、チーム内外からの信頼を得られます。 「あの人の議事録なら安心」と思ってもらえることが、仕事の幅を広げるきっかけになります。
まとめ:議事録は「ラクして信頼される」最強の仕事術
議事録は、単なる会議の記録ではなく、自分の仕事ぶりを示す絶好のチャンスです。 会議の目的と議事録の役割をしっかり区別し、要点を押さえたフォーマットを使うことで、誰でも「できる人」に見える議事録を作成することができます。 今回紹介した7項目のフォーマットを活用し、会議中の共有や迅速な送付といった工夫を取り入れれば、作業時間の短縮だけでなく、周囲からの信頼や評価にもつながるはずです。 議事録を「面倒な作業」から「信頼を積み重ねる手段」へと捉え直し、実践してみてください。
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